【国家一般職・令和4年度・ No.16】(基本問題)4種類の作物の栽培【行政・大卒区分】

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(基本問題)【令和4年度・国家一般職 No.16】4種類の作物の栽培【対応関係】

令和4年度・国家一般職(大卒・行政区分)No.16の問題です。
対応関係の基本問題ですが、条件文の中に一部複雑な文章が混ざっています。

条件文に一通り目を通した後に、どの順番で条件を整理していくかによって感じる難易度が変わってくるかと思います。

問題の構造を理解する

図が与えられているということもありますが、問題文全体が長いので一見して難しそうな印象を持ってしまうかもしれません。
前提条件を理解すれば、一般的な対応関係の問題であることが分かります。

区画ア〜オで、5年間にわたって4種類の作物を栽培するという問題で、作物A〜Dのそれぞれについて『同じ区画で栽培可能となる条件』が異なっています。

条件が四角囲みの中に記載されていますが、『分かりやすい条件文』と『分かりにくい条件文』が混在しているので、どこから手をつけるべきなのかが悩みどころです。

条件からすぐに確定するところを探す

作物Dの条件についてはやや複雑ですが『同じ区画で栽培するためには3年間空ける必要がある』と言っています。しかし、区画オでは1年目と4年目に作物Dが栽培されています。
ここから、条件文の後半で言っているとおり『作物C』が3年目に栽培されたということが分かります。

続いて、作物Aについては『毎年2区画ずつ栽培されている』、『同じ区画で連続して栽培できない』ことから、他の作物よりも検討しやすいと考えます。

1年目に作物Aが栽培されていた区画を除くと、2年目に作物Aを栽培できる区画はウ・オしかありませんので、上図のように栽培状況が確定します。

作物Aについて引き続き検討する

同様に、今確定した3年目の区画について4年目にも作物Aを栽培することはできませんので、4年目に栽培された区画はイ・ウに確定します。
5年目を除く年度について、作物Aが栽培された区画が全て確定しました。

作物Bについての検討

各年度について、確定していない作物を右側に書き出してみます。

その上で条件文をあらためて眺めてみると作物Bにかんする条件が、最も分かりやすく、かつ、厳しい条件であることが分かります。

作物Bの3年目をまず考えてみると、残っている区画イ・ウのうち、区画ウに関しては1年目に栽培されているため3年が空いておらず不適切。したがって作物Bは区画イに、作物Dは区画ウに栽培されたことが確定します。

続いて2年目。3年目の区画イに作物Bが入ったことにより、区画アで作物B、区画イで作物Dが栽培されたことが確定します。

続いて4年目。2年目の区画アに作物Bが入ったことにより、区画エで作物B、区画アで作物Cが栽培されたことが確定します。

5年目を除く年度について、全ての作物の栽培区画が確定しました。

5年目について検討

残る5年目の状況を検討します。

区画イを縦に見てみると、作物A・B・Dのいずれも栽培できないことが分かりますので、作物Cが栽培されていたことが分かります。

続いて区画ウを縦にみると、作物A・Dのいずれも栽培できないことが分かりますので、作物Bが栽培されていたことが分かります。

残るは作物A・Dとなりますが、区画オで4年目に作物Dが栽培されていたことから、区画エで作物D、区画オで作物Aが栽培されていたことが確定し、晴れて全ての年度・区画の栽培状況が確定しました。

選択肢の検討

できあがった表をもとに選択肢を検討してみると、3番の選択肢が確実に言えることが分かります。(正解肢3

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