SPI・数的処理、難しい推理問題(国家総合職より)
H26年度国家総合職の問題です。
オーソドックスな問題ですが、総合職らしい長文で粘り強く解く姿勢が求めらめます。
どこから手をつけるか
問題文が非常に長く、条件が随所に散りばめられているため、最初に頭を整理しておかないと混乱してしまいます。
まずは問題文の冒頭と後半に記載されている前提条件を整理しておきましょう。上図の左に示した表のようになります。ここで、「『A~Dのうち』受講済の講義数が1なのは1人だけ」であることに注意しましょう。A〜Dのどこかに1が入ればその他の人のうち『E以外』は2となります。
条件を消し込むための表を作っておく
別途、右下のような表を作っておくと良いと思います。受講した全ての講義数は6〜10で被りが無く、受講済の講義数は1or2であることから、未受講の講義数はそれぞれ表の中に記載した数になるはずです。(未受講の講義数の被りもないため、この表で適宜消し込んでいきます)
条件分岐が少ないところを探す
未受講の講義数は1or2であり、A〜Dについて1が入るのは一人だけですので、ここに関係する条件から整理していきましょう。(問題文、赤下線部)
また、『◯ではない』という条件が嘘であった場合には、講義数が確定しますから、そのような記載にも注意を払っておきましょう(問題文、青下線部)
A、D、Cについて、未受講数が1であり本当のことを言っているとすると、その他の人が嘘を言っていることになりますが、検討してみるとどれも成立しないことが分かります。
したがって本当のことを言っているのはBとなり、A、D、Cの3人が嘘つきであることを考慮すると、上図のように整理できます。
右下の表を活用する
次にEに着目すると、前段の右下の表から、未受講の講義数で6よりも少ないのは4しか残っていないことが分かります。(5はAが使用済)
全受講数は6以上、未受講数は1or2であることから、Eの未受講数は2、全受講数は6ということが分かります。
上図の青丸で示した部分が確定しました。あと一息です。
残り、B・Cの未受講・全受講数について検討すると、全受講数についてCが10、Bが9となる組み合わせでは、二人の未受講数が8で被ってしまいます。
従って、全受講数はBが10、Cが9となります。(表中、赤丸の左側のみが成立する)
選択肢の検討
あとは選択肢を検討するだけです。
検討の結果、答えは4となります。
今回の問題は総合職の問題の中でも歯応えのある問題だったと思います。大きなヒネりは無いものの、地道に解きほぐしていく必要がありました。
このような問題では、『条件分岐が少ないところを見抜く力』が試されているとも言えます。
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